2025年7月29日、女優の永野芽郁さんがカナダ・モントリオールで開催された
第29回ファンタジア国際映画祭(Fantasia International Film Festival)に登壇し、
主演映画『かくかくしかじか』(英題:Blank Canvas: My So-Called Artist’s Journey)
の上映イベントに出席したことが報じられました。
同映画祭は、ホラー・ファンタジー・スリラーなどの“ジャンル映画”を主軸とする
北米最大級の映画イベントとして知られています。
今年のコンペティション部門にはアジアからも注目作が数多く選出され、
その中でも『かくかくしかじか』は特に観客の関心を集めた日本作品のひとつとなりました。
ファンタジア国際映画祭とは
モントリオールで毎年夏に行われるファンタジア国際映画祭は、
1996年に創設された歴史ある映画イベントで、
独創的な映像表現や新進気鋭の監督を発掘する場として世界的に注目されています。
カナダ現地メディア「Rue Morgue」や映画専門サイト「FilmFactual」によれば、
2025年のラインナップでは、アリ・アスターや三池崇史ら著名監督の新作と並んで、
『かくかくしかじか』が“青春とアートをテーマにした異色作”として紹介されました。
『かくかくしかじか』とは ― 東村アキコの自伝的名作を映画化
本作は漫画家・東村アキコさんの自伝的コミックを原作とした青春ドラマです。
美大受験を目指す少女・明子(永野芽郁)が、
絵画教室の厳しい師・日高(大泉洋)との出会いを通して、
挫折や情熱を経験しながら成長していく姿を描いています。
映画化に際し、永野さんは「東村先生が実際に現場に来てくださり、
できるだけリアルな“明子”を演じたいと思いました」と語っています。
共演には大泉洋さんのほか、吉田羊さん、黒木華さんら実力派俳優が名を連ね、
作品としての完成度も高く評価されました。
サプライズ登壇の背景 ― “約2か月ぶりの公の場”
永野さんが海外映画祭に登壇したのは今回が初めてで、5月の日本公開初日舞台挨拶以来、
約2か月ぶりの公の場となりました。
日刊スポーツによると、永野さんは英語とフランス語を交えたスピーチで観客に感謝を伝え、
「Bonjour, thank you for watching our film」と語りかけたとのことです。
また、上映後には観客からスタンディングオベーションが送られ、
永野さんも笑顔で拍手に応えたというエピソードが伝えられています。
この登壇は国内外のメディアで大きく報じられ、
“女優としての再スタート”を印象づける場面になりました。
現地での反響と評価
現地批評サイトでは、永野さんの演技について
「繊細で誠実な感情表現」「成長の痛みをリアルに描く」といった評価が寄せられています。
特に、アートと人生を重ね合わせる物語構成や、
日高先生との関係性を通じて見せる感情の起伏が、“国境を越えて共感を呼ぶ”と評されました。
カナダのメディア「Rue Morgue」でも、
“日本の若手女優の中で最も自然体の演技を見せた”と紹介されており、
現地観客の反応も好意的だったようです。
今後の展望 ― 女優としての再構築と国際的評価
永野芽郁さんは、ここ数年でドラマ・映画・CMと多岐にわたる活躍を続けていますが、
近年は“表現者としての深化”を重視している印象があります。
国内では田中圭さんとの報道などもあり、一時的に活動をセーブしていましたが、
今回の登壇を機に海外作品への進出も視野に入れているとの見方も。
映画関係者のコメントによれば、「永野さんは若手の中でも海外映画祭での評価を意識している」
「今後、NetflixやHBO系列の国際共同製作作品への出演も可能性がある」との声も出ています。
演技派としての実力、そして国際的な感度を兼ね備えた存在として、
次のステップが期待されます。
まとめ ― “女優・永野芽郁”の新たなページが始まった
今回のモントリオール登壇は、永野芽郁さんにとってキャリアの節目となる出来事でした。
日本映画の魅力を海外に届ける大役を果たし、
観客と直接交流した姿は、まさに“国際派女優”としての第一歩を象徴しています。
『かくかくしかじか』を通して、
東村アキコさんの原作が持つ“人間らしさ”と“情熱”を体現した永野さん。
その真摯な演技は、国内ファンだけでなく、海外の観客にも確かな印象を残しました。
次回作の発表や新たな挑戦に、今後も大きな注目が集まることでしょう。
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